10. 旅路
LYRICSNo.1~10

仲間達と騒いだ後に 一人、家路を辿る
疲れた身体は眠り求めたけど 今日は戻りたくなかった

そのまま車のシートに身を落とす
今しか解らないものに出会えそうで

映っては消え流れる景色 明ける街並
どこまでも続く
迷いながらも走り続けた この道のように
明日へ向かってゆく

昇ってゆくミラー越しの朝日 小さな車を照らす
窓へ流れるタバコの煙 切なく響く"Nat King Cole"

坂道を上り あの丘を目指す
大きな公園の静かな片隅

夜中の雨が残していった 群青の空
彼方まで続く
移り変わってゆく日々の中 僕らは何を
残していける?
輝きを増す東の空 心の中も
白へと染まる 迷いながらも走り続けた 
あの道のように 明日へ向かってゆく


■コメント■
僕が初めて買った車は、中学から「将来、これに乗りたい!」とずっと思っていて、短大の時に念願叶って手に入れて、以降11年間乗り続けた車なんですが。
その車のお陰でドライブするのが非常に好きになって、暇があれば乗ったりしていて。

多分、ドライブするのが好きな人なら、大体お気に入りの場所みたいのを持っていたりとかすると思うんですが、初ライブの後に地元に戻り、その場所へ行き景色を見てたら、この曲を思いつきました。

09. Cruel World
LYRICSNo.1~10

この世界には愛の歌が溢れてるはずなのに
何故、憎しみは消えないの?
誰もが幸せを望んでるはずなのに
何故、争いは絶えないの?

言葉だけじゃ見えなくて 心だけじゃ伝わらなくて
月明かりから はぐれてゆく

遠くで聴こえる 街のざわめきは
変わらない日々への願いと、かすれた叫び
何も捨てないで 生きてゆけるなら
悲しみはいつか 夢で終わるかな…

この世界には誰の代わりもいるはずないのに
何故、過ちは繰り返されるの?

強さだけじゃ守れなくて 優しさだけじゃ乗り切れなくて
握った手から こぼれてゆく

遠くへと続く 道のその先には
僕らが選んだ明日と答えの続き
何を捨てたなら生きてゆけるかな?
どれだけの事を解り合えるかな?

この世界には愛の歌が溢れてるはずだから
悲しみもいつか夢で終わるから
誰もが幸せを望んでるはずだから
この歌もいつか意味を持たなくなれば良い…


■コメント■

アメリカで起きたツインタワーへの自爆テロ。
ほぼリアルタイムで深夜のTV画面に流された映像は目を疑うという言葉通りのもので、信じがたいものでした。

ただ、僕にとってはテロを起こした側の行動も、それに対してのアメリカの報復も結局は一方的で
僕からすれば間違った正義でしかなく、人間が起こしたものを都合の良い”神”と結びつけている感があるのも全然納得がいかなくて。

ずっとそのモヤモヤを形にしたいと思っていた最中、ライブを観に行った時に、そこに出ていた人がラブソングだけのライブというのをやっていて。
それを聴きながら、ふと最初の2行が頭に浮かび、ライブから帰ったあと作った曲です。

08. 風花~かぜはな~
LYRICSNo.1~10

遠く、遙か遠く 流れ泳ぐ風
朝日にそよぐ優しさと 月夜にうなる激しさを
焦がれたままの心に抱いて その身に深く刻みつけ

今、この胸に吹く あの風を集めて
言葉、失くしても残る このキズを歌うよ
時に擦れ違うことしかなくとも
夢が夢であるために 僕が僕であるために

淡い雨に濡れて 揺られ踊る花
散りゆく姿の儚さと 夜露に耐える強さを
戸惑い変わる心に抱いて その身の奥に秘めて

今、その瞳に映る あの花を束ねて
涙、溢れても残る 囁きを歌うよ
時に繰り返すことしかなくとも
願いが願いであるために 君が君であるために

今、風の中 あの花束を放って
空、高くまで 届かぬ心を歌うよ 二人
時に気付かれず過ぎ去るしかなくとも
たとえ悲しみに包まれるとしても
僕が僕であるために 君が君であるために


■コメント■
ここまでの曲達はアップテンポなのが無くて、作りたいとは思っていたんだけど、今までどうにも上手く作れなくて。
そんな時、暇つぶしで適当にコード繋げて弾いてるうちにメロディが頭に浮かんできて作り始めたのが、この曲。

実は、初めて詩ではなく、メロディが先に全部出来上がって、そこに後から詩を乗せて作ったりと、色々と”初めて”入り(笑)。
詩は、曲を弾いてる時にタイトルが思いついて、そこから風=男、花=女として自分の中のそれぞれのイメージの一部分を書いてみました。

07. 涙の訳
LYRICSNo.1~10

すべてが満ちた夜 残された笑顔を後に
駅への道のりを 足早にたどる
一度だけの輝きを やわらかく包んで
最後の列車に乗り込み外を見る

遠ざかる街に 時を振り返ると
しまいきれいない気持ちが 涙に変わる

いくつもの出来事が 訪れては過ぎてゆく
ガラスの向こう側 大きな空と共に
移り変わる景色を この目に焼きつけて
生まれた場所へと 再び戻ってゆく

僕に触れた君の心は暖かくて
ただそれさえあれば言葉もいらなかった
いつかまた必ず会える その時まで
流した涙の訳を そっと瞳で閉じる


■コメント■
ありがたい事に、僕がネットを通して知り合う事が出来た人達は、どの人も本当に良い人達ばかりで。
なかなか実際に会って話を交わす機会は少ないんですが、チャンスがあれば出来るだけ出向いて行きたいと思っていて。

この曲は、僕の好きな佐野元春のライブを観に大阪や名古屋、仙台に行った時に、それまでPCを通してしか会えなかった人達と実際に会って、改めて「知り合えて 良かったなぁ」と強く思ったのを切っ掛けに、帰りの新幹線の中で詩を作りました。

06. クモの巣
LYRICSNo.1~10

暗い窓に光を入れて 心の底に手を伸ばす
見えないクモの巣の中 みつけたい自分のカケラ
無数の糸を辿って 言葉の海を泳ぐ
彷徨うクモの巣の中 捜してる安らぎのカケラ

あとどのくらいすれば 辿りつけるのだろう
いくら叫んでみても まだ声は届かない

深い闇に瞳を凝らし 奥へと足を踏み入れる
果てしないクモの巣の中 はがしたい偽りのカケラ

切られた糸を繋げて 壊れた扉を開く
大きなクモの巣の中 脅えてる温もりのカケラ

あとどのくらいすれば くぐり抜けるのだろう
強く願ってみても まだ何も掴めない

あとどのくらいすれば 声は届くのだろう
崩れたカケラを集め この胸に抱え込む
あとどのくらいすれば 心、掴めるだろう
消された祈り追いかけ いつか取り戻したい


■コメント■
ネットについての曲を書きたくなって作ったのが、この曲。
とても自由な世界で僕はそれが好きだし、情報を集めたりツールとしても役に立って良いんだけど、その一方で問題も沢山あるのも事実で…。
個人的には、あまりルールとか増えて欲しくないし、誰でも気兼ねなく不安を持たずに誰か(何か)と繋がれたら良いのになぁと思って詩にしてみました。

これでもかってくらい比喩で書かれているので、いきなり全部を解って貰えるのは難しいかもしれませんが(苦笑)。
例えば「暗い窓に光を入れて」は、PCに電源を入れて画面が明るくなるのを書いてたり、 「無数の糸」はLINKの事という感じになっているので、頑張って解読してみて下さい(笑)。

05. 「one」
LYRICSNo.1~10

時計の横に置かれたカレンダーは
急なサヨナラを告げられた日から
少し離れた所に今日を示している
二度と逢えない君を残したままで

淋しさだけなんて 今はもう思わない
失くした君は戻らなくても その全てを

離さないよ 忘れないよ これからも僕は
かけがえのない 二人の日々を
渡さないよ 譲れないよ どんなにつらくても
君は大切な人だったから

やがて僕らは 新たな道を歩きだす
あの微笑みも そして涙も 胸の奥に秘めて

離さないよ 忘れないよ 最後まで君が
与えてくれた 一つの気持ちを
渡さないよ 譲れないよ たとえ時間が
あの時に戻せたとしても
変わらないよ 揺るがないよ 何度繰り返しても
二人で探して 見つけた答えを
信じているよ それぞれ別の場所を目指して
進んでゆくと誓った あの日の事を

時計の横に置かれたカレンダーは
灯りを消した部屋の中で ゆっくりと
移りゆく季節と共に明日を示している
また一つ今を思い出に変えながら


■コメント■
僕の知り合いの人に関して起きた出来事があり、僕はその人にかける言葉が見つからなかった。

普遍的な言葉は、いくつもあったけど僕自身がその人と同じような経験をしてない以上、それは想像だけに頼った上っ面の同情でしかなく、僕の気持ちから外れたものばかりだった。

でも、どうしてもそのままで終わらせたくなくて、何とかして伝えたいと思った結果、 この曲が出来ました。
元にあるのは”物理的に絶対の別離”(=”死”ではなく)。
出来るだけ自分の気持ちに近い言葉を乗せる為に、かなり苦戦して長い期間かけて出来上がった曲です。 
僕にとって、とても大切な曲。

04. 心に飛ぶ夢
LYRICSNo.1~10

何もない休日の午後 好きだったあの曲をかける
懐かしいメロディと共に 思い出の切れはしが蘇る

小さな世界 強がる姿 笑ってこらえた涙
大きな荷物 一人で抱えて 前だけを見つめていたね

あの頃 いつも話していた 夢は今も心に飛んでますか
遠くへと伸ばした手 その向こうに新しい扉は
きっと待っている

ボードに残った写真 最後に写した横顔
遠くを見つめる君の瞳には 僕の居られる場所はない

この青空が いつか写真の中だけのものになって
モノクロの空しか見れなくなっても 前だけを… 前だけを…

あの頃 ずっと輝いてた 夢は今も心に飛んでますか
しっかりと握られた手の平の中 描いていた明日は
いつもそこにある

回り続ける日々の中 削られて見失いそうになるけれど
忘れずにいて欲しい いつだって 
その夢を守ってゆけるのは 一人だけさ… 自分だけさ


■コメント■
中学の時、そろそろ卒業も近くなっていた時に話した事はあったけど、 そんなに親しいという程でもなかった別のクラスのサッカー部にいた友人とたまたま2人になった時、将来の話になって「サッカーでプロを目指す」って彼は言ってて。

その後、卒業して以来、彼とは連絡をとる事も無かったんだけど、家の仕事の関係で彼の祖父から久しぶりに彼の事を聴く事が出来たんですが、なんと彼はその夢を叶えJリーグで頑張っていて!

しかも、2002年の日本代表選手としてW杯にも出場!
中学時代から持っていた夢を叶えたんです。
その夢を当時から聴いていた僕としては、初めて画面を通して久しぶりに素晴らしく成長した彼の姿を見た時に、自分の事のように嬉しくて、感動して泣けてきちゃって。

その勢いで作ったのが、この曲です。
彼に対しての、凄く個人的な応援歌であり、自分の気持ちをいつまでも奮い立たせる確認の為の歌であり、同じように夢を追いかけている人達への歌。 そんな曲です。

03. 隠れた言葉
LYRICSNo.1~10

今年2度目の雪は柔らかく降り積もり
雲よりも白く 輝いてる

冗談では言えない 言葉を前にして
うつむいて口を閉ざす 君が見える
出会った日から 胸に抱いてた事は
月日と共に強く 大きくなったけれど

今年2度目の雪は柔らかく降り積もり
雲よりも白く 輝いてる
誰かの足跡の上を重ねるように
吐息をこぼして歩く道

冗談でしか言えない 言葉を前にして
わざとおどけてしまう 僕が見える
笑顔に隠している この気持ちは
色褪せる事のない 確かなものだけど

今年2度目の雪は柔らかく降り積もり
雲よりも白く 輝いてる
互いの足跡の上を 重ねるように
しっかりと君をつかんでいたい

今年2度目の雪はゆっくりと溶けだして
色づく世界へと 消えてゆく
少し離れてのびる 2人の影はいつしか
1つの姿へと変わりだす


■コメント■
専門学校1年目の終わり頃、その年の成人式の次の日。
学校から地元の駅に着いて外に出たら粉雪が降ってきて。
その時に「今年2度目の雪は柔らかく降り積もり」の詩とメロディが頭に浮かび、忘れない様に頭の中で繰り返しながら帰宅して、そのまま作った曲(笑)。

その時、曲を作るときに使おうと、書き残していた「冗談では言えない言葉、 冗談でしか言えない言葉」という部分から、自分の過去の青臭い経験を元に書き上げてみたりしました(笑)。
隠れた言葉が何なのか、…解りますよね?

02. 海と夜空と小さな思い
LYRICSNo.1~10

夜のとばりの中 眠りだす街並
聴こえる波音は 優しいリズム
一つになった海と空 子供達は夢の中
明るい夜明けを 思って眠る

月の輝きと星の瞬きが 降りそそぐ
この夜空に君は何を想う?
彼方から届く幾千の光は
全ての答えを知ってる気がする

灯台の光と 水面の船の影
流れる潮風が 身体を包む
一人歩く防波堤 幼き日は時の果て
海の中へ深く 溶け去ってゆく

月の輝きと星の瞬きが 照らし出す
この世界に君は何を願う?
動き続けるこの胸の鼓動が
いつまでも君と共にあればいいな

月の輝きと星の瞬きが 潜みだす
訪れる朝に君は羽を伸ばす
あの日芽生えた 小さな思いは
変わらずに今も心の中にある
これからもずっと心の中にある


■コメント■
一応、このコーナーは作った順で並んでます。と言う事で、この曲が2つ目に作った曲。
専門学校に入る前、当時の友人と3人で鎌倉・湘南の海に真夜中のドライブをして、その時に真っ暗な浜辺に降りて、波の音だけが聞こえる中で、ふと千葉に住んでいる小1以来の付き合いの親友の事を思いだしたのを元に詩を書きました。

Aメロから直でサビへの移り方に当初違和感があって試行錯誤してはみたけど、どれも納得行くものではなく、結局そのままで落ち着いたというオチ(笑)。
でも歌い始めた頃から今でも結構ずっと人気があったりして、非常にありがたいです。

01. Rain But…
LYRICSNo.1~10

静かに降り続く雨 時と共に
全てをぼやけさせてゆく 気持ちさえも
手紙の向こうで泣いていた 君の言葉が泣いていた
「あなたに逢えない」って… 泣いていた

Walk in the rain. But,keep smilin' boy.
まだ見ぬ明日 怖がらないで
Walk in the rain. But,keep smilin' girl.
君を守る人 思い出すことができたなら
歩き続けてゆこう

一人、駅のホームに 辿りついた
吹き込む雨があたり 迷いが流される
電話の向こうで泣いていた 君の声が泣いていた
「雨が邪魔する」って… 泣いていた

Walk in the rain. But,keep smilin' boy.
過ぎゆく日々を 振り返らずに
Walk in the rain. But,keep smilin' girl.
ただ前を向いて ため息を忘れて

久しぶりに目にする街並 思い出がつまっている
羽を休めている二羽の鳩 互いの体を寄せあって

ドアの向こうで微笑んでいた 君の想いが微笑んでいた
あの時泣いていた君が… 微笑んでいた

Walk in the sun. And keep smilin' boy.
雨が上がれば 虹が見えるさ
Walk in the sun. And keep smilin' girl.
暖かな日射し 笑顔で受けとめられたなら
抱いたその願い いつまでも離さずに


■コメント■
専門学校に入り、一番初めに作ったのが、この曲。
梅雨時生まれという事で雨を入れた曲を最初に作ってみたかったっていうのと、自分の基本的な考え方として、現在を良いものに出来れば過去も良いものになり、それが良い未来となって巡ってくると思っていて、それをサビの部分に乗せてみました。

後は、これを書いたのが丁度梅雨時で、その時の風景だとか当時友人に言われた事をちょっと変えて入れてみたりとか…。
色々なものが一つになってたりします。

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