20. High Clear
LYRICSNo.11~20

慌ただしく過ぎる日々を 今日は少し離れ
君からさえも離れてみて 気ままにくり出した
雨上がりのアスファルトは 秋の日射し浴びて
鮮やかに染まる並木と 高い空を映す

街は遠く景色の中に混じり 声も届くことないこの場所で
向かい風に僕が預けたものは 昨日までの歩き方

想いの強さが全てを変えると
信じてたあの頃の僕らに戻りたいから
もう一度、ここからまた君を迎えに行くよ

慌ただしく過ぎる日々を 夢に見てた頃は
鮮やかに映る世界が 光を放っていた

望む景色、霞かかる街のように 薄く白くぼやけたこの胸に
向かい風が僕に運んだものは 忘れていた見つめ方

想いの強さが全てを変えると
信じてたあの頃の僕らに戻りたいから
もう一度、ここからまた君を迎えに行くよ
もう一度、ここから今君を迎えに行くよ


■コメント■
なんか久しぶりに原点回帰したって感じの曲です。
多分、この時点までで一番明るいというか、ポップな曲と思われ。
テーマは、”見つめ直す”って感じかな。
慣れって、良い面もあるし悪い面もある訳で…。
人間関係とか、慣れて円滑になる事もあるけど初心忘れるべからずっていうか、良い意味での緊張感も大事にしたいですね。 そんな感じです。

19. 残月
LYRICSNo.11~20

冷たく乾いた 風が通りすぎ
花の咲く頃に 二人、出会った
惹かれあうように 言葉を重ねて
交じりあうように 夜を重ねた

いつもどこか心に 会えなくなる不安を抱え

あなたを想い 眠れない夜を数え
夜明けの月に歌う 宵待ちの唄

別れの言葉は すぐに訪れた
壊せないものを あなたは選んだ
逃げ水のように 夏は遠ざかり
蜉蝣のように 恋も途絶えた

それでもまだ心に 疼くような傷みを抱え

あなたを想い 眠れない夜を数え
夜明けの月に歌う 宵待ちの唄
あなたを想い こらえきれない涙で
ぼやけた月に歌う 宵待ちの唄

あの頃と同じように もう一度、照らしてくれ


■コメント■
はい、またディープな曲に戻りました(笑)。
秋の唄、月の唄、恋の唄。 もの悲しい、叶わぬ思い…。
完成してから気づいたんですが、そう言えば竹久夢二氏の「宵待草」ってあったんですよね。
ちゃんと聴いた事は無くて、後からネットで見たんですが…。
知らない間に、僕に夢二氏が乗り移っていたのでしょうか?
なんて言ったら、夢二ファンの方から大ブーイングかな(汗)。

18. 虹の彼方へ
LYRICSNo.11~20

眠りから放たれて この街に陽が昇る
朝もやに照らされて 動きだす物語
誰もが何かを求め 描き続けている ずっと…

絶え間ない人波に 隠されたものがある
その胸の片隅に 残された浅き夢
小さなその灯火が やがて闇を照らすように

届け何処までも 雲が全てを包もうとしても
かざせ何処までも高く そして虹の彼方へと

誰もが夜の向こうに 描き続けている ずっと…

届けいつまでも 雨が冷たく降りそそいでも
かざせいつまでも高く まだ見ぬ明日へ向かって
届け何よりも強く 君が信じたそのままに
かざせその胸の中に そして虹の彼方へと


■コメント■
やった! 久しぶりに明るい曲です。 バンザイッ(笑)。
この所、ディープな感じの曲が続いていて、僕自身そろそろそこから抜けたくなっていたというのもあるし、
アンケートなんかでも元気になるような曲も聴いてみたいと書いて貰ったりする事もあって、こういう曲になった感じかな。
都会的な街中で暮らす人々を頭の中で思い浮かべながら、僕なりにエールを贈ったというか。 そんな感じです。

17. fin.
LYRICSNo.11~20

どうしてこんな風に感じてしまうのだろう
いつからこの想いは、うずき始めたのだろう

あなたが、その心をまるで同じように
重ねようとするたび 深く沈むこの心

通り過ぎる時のままに 二人、踊っていた
何も変わらないと そんな夢を見ていた

気づけば、どこかいつも違いを探していた
同じ夜空に違う星影、探していた

あなたが「いつまでも」と そっと目を閉じて
星に願うそのたび ひどく揺れるこの心

通り過ぎる時のままに 二人、踊っていた
「もしも戻れたら…」と 僕は星に願った

通り過ぎる時のままに 二人、踊っていた
だけど、あなたの手は いつか離れてしまっていた
通り過ぎる時のままに 二人、踊っていた
何も変わらないと そんな夢を見ていた
過ぎた時の中で あなた一人を残したまま…


■コメント■
なんか最近、別れを感じさせる曲ばっかり書いてますね。
多分、仕事で色々とそういうものを見たり感じたりしてるんで、そういうものが心の中でうごめいたりしてるんじゃなかな~と、そんな風にも思ってたりしてるんですが。
この曲、例えるなら「追憶のルフラン」は別れた後を書いてて、この曲は別れるちょっと前くらいを書いてると、そんな感じ。
2つの曲に、直接の関連性とかは考えて作ってないですけどね。
この主人公は、結構身勝手かもしれないですね(笑)。

16. 一人の朝
LYRICSNo.11~20

ずっと、少し前を君が歩いてる
僕は、その背中を そっと見ていた
あの時、何も知らないまま この手を
伸ばしたその時に初めて気づいた

些細な言葉で隠そうとして うつむいた君は震えていた
触れたら壊れてしまいそうな君がいた
やがて少しずつ濡れる声を 僕はただ静かに聴いていた
君のその背中 何も言わずに、そっと見つめていた

もっと、僕にできることを探した
だけど何もできずに 僕はそこにいた
もしも、君を怒らせたりしてでも
笑い飛ばせたなら、変わっていたかな?

あの時感じた胸の痛み 涙で教えてくれた気持ち
思い出すたびに きつく締めつけられるように
立ち止まりそうな君の背中 押すことも包むこともできず
伸ばしたこの手は 君のその肩に届くことさえなかった

戻れない日々に残してきた 笑顔と涙の想い出たち
それだけが今も夢の続きを見ている
些細な言葉で隠そうとして うつむいた君は震えていた
触れたら壊れてしまいそうな君の背中 思い出していた


■コメント■
とりあえず、書きたかったのは「距離感」みたいなもの。
それと、優柔不断で気弱な感じ(笑)。
実の所を言うと、これの前の「Box Town」がああいう歌詞なんで、別の歌に救いの部分を書こうかと思って書き始めた曲だったんですけど…なんか、こうなりました(笑)。
でも多分、曲調が優しい感じには出来たと思ってるんで、そういう風に関連づけても良いかなと思える曲になってるかも。
最初にサビのフレーズが出来て、そこから作り始めて行きました。

15. Box Town
LYRICSNo.11~20

目まぐるしく動くこの街を 君は好きだと言っていた
”誰も僕の事なんて、まるで気にもとめやしないから”と

笑いかけたその瞳は 何処も見ていなかった
最後に伸ばしたその手は 何を掴んだの?

守ろうとした想いは くすんだ色の空のように
いつしか虚ろにぼやけ 飲み込まれてしまった
そして君は遠くへ… 誰よりも遠くへ…

眠りを忘れたこの街を 君は好きだと言っていた
”光が僕の影さえも、やがて消していってくれるから”と

語りかけたその声は ひどく乾ききっていた
最後に伸ばしたその手は 何を築けたの?

守ろうとした想いは ビルの中の空のように
いつしか積み上げられた 壁に見えなくなっていた
そして君は遠くへ… 何処よりも遠くへ…

守ろうとした想いは まるでこの街のように
いつしか姿を変えて 君をも飲み込んでしまった
君が消えたこの街で 僕はまだ探している
名前も知らないままで 心を許した君の事
だけど君は遠くへ… あの空よりも遠くへ…


■コメント■
…詩、暗いッスよね(苦笑)。
この曲は、仕事の用事で茨城の方に出かけて帰ってきた時に、東京のくすんだ空を見ていたら、なんか色々と出てきて。

なんていうか、僕の中では都会のような、とてつもない人数の中で自分を保つっていうのは、ある程度たくましくないと無理なんじゃないかなんていう風にも思ったり。
そういう都会特有の孤独感みたいなものを書いてみたかったのです。 
にしても救いが無いよね、この歌詞(苦笑)…でも、書きたかった。

14. Thanks
LYRICSNo.11~20

いつもその声は ずっと傍にあった
遠く会えなくても 何より近くにいた
出会った頃と変わらずに 今も支えてくれるね

君に出会えたこと とても大事なこと
心から贈るよ、言葉を 「ホントにアリガトウ」

積み重ねた時の その先へ行こう
遠回りをしても焦らないで、少しずつ
探してた答えの 行方を話そう
解らなくても、今はそれで良いさ
時間をかけて見つけよう

そっと胸の奥 でも確かに夢見ること
約束はいらないけど出来ることなら
このまま、ずっと…

積み重ねた時の その先へ行こう
つまづいたとしても 手を伸ばせば、そこにいるよ
探してた答えの 行方を話そう
君との思い出の中に きっと見つかるはずさ
振り返れば そこに続いてる軌跡
今日から明日へと また伸ばそう
果てしなく永い時を

ここから踏みだそう 今日から明日へと


■コメント■
え~、またしてもラブソング…ではありません(笑)。
テーマは「一期一会」「出会いに感謝」って感じかな。

僕は今の周りにいる友人などには、本当に満足していて。
今までの色んな出会いとか別れとか、そういうのも今の自分になるのに、すごい重要だったと思うし。 
そういう事を考えていたら、歌詞にしてみたという感じです。
ラブソングっぽくみえるのは、友情も一つの愛情って事で…なんて言ってみたり(笑)。

13. 三日月
LYRICSNo.11~20

何にも見えずに 途方に暮れた夜
手さぐりさまよい 明日を探してみたけど

目の前の幸せさえ 曇りそうな日々は
羽を休めたら二度と 飛べなくなりそうで

折れた翼を抱いて 僕達は
どこへ向かおうとするのだろう
見上げれば雲の中 三日月は
それでも消えることなく光ってる

何処へも行けずに 愛しさに飢えた夜
確かな望みを 昨日に求めてみたけど

頑なな姿さえ 崩れそうな日々は
目を伏せたなら二度と 見えなくなりそうで

折れた翼を裂いて 僕達は
どこへ飛ぼうとするのだろう
振り向けば彼方から 三日月は
それでも沈むことなく 光ってる

折れた翼を捨てた 僕達は
何を夢見てゆくのだろう
追いかけた道の先 三日月は
今でも陰ることなく 光ってる

満ちては欠ける空の月のように
時は心を変えてゆく
今は未だ満たされぬ心でも
想いは果てることなく 光り続ける


■コメント■
僕は、夜に外に出ると月は何処か探すクセがあって(笑)。
ある時、近くのコンビニに行った途中に、ふと見上げた空に浮かぶ三日月を見ていたら、最後の4行の元になった詩が浮かんできて、書き始めた曲です。

その時、僕の周りの友人が何人かナーバスになっていたりして、それに対する気持ちと、最近頻発しているかなりイヤな事件の数々を
ニュースなんかで見ていて、それで何かを失ってしまった人達への僕なりの気持ちが混ざって出来た曲です。

12. 追憶のルフラン
LYRICSNo.11~20

通り過ぎてきた季節 二人だけの想い出
指先に今も残る 蜜月の一時

眩しく光る日射し受けて 輝いたその瞳は
やがて訪れる別れの色 たたえて僕を見つめた

壊れかけた記憶の中で 君はいつも笑ってた
離れてゆく後ろ姿に ひきとめる言葉探した

突然すぎた出会い 二人過ごした街
人混みの交差点に 揺らめいた横顔

忘れかけていた胸の痛み 呼び覚ますその瞳は
「サヨナラ」だけを言い残して 消えたあの日のまま

壊れかけた記憶の中で 君はいつも笑ってた
変わることない後ろ姿に 想い出だけを重ねた

壊れかけた記憶の中で 君はいつも笑ってた
変わることない後ろ姿に 想い出だけを重ねた
壊れかけた記憶の中で 君はいつも笑ってた
止められない後ろ姿に 最後の言葉伝えた…


■コメント■
僕は曲を作ると、バランスを取りたくなるんですね。
「1X1」でラブ・ソングを書いたので、別れの曲という訳(笑)。
まあ元々、明るいだけの曲を書くつもりは、そんなに無いけれど。
別れの曲すると決めた時、直ぐに「追憶」という言葉が出てきて、その後 「ルフラン(リフレイン)」という言葉が浮かんでタイトルから書き出した曲。
構成がすぐに出来上がったんで、結構サッサと仕上がりました。

11. 1×1
LYRICSNo.11~20

今日も、また二人逢えないままだね
離れた街で君は時を過ごしている
夕暮れ、影法師、途切れた人並
鳥達も何処かへ帰ってゆく

そう、僕も君も解ってた事だけど
割り切れない想いが 少しずつうずき始める

僕の心は どれだけ君に届いているだろう
その胸の奥 まだ誰も知らない答え見せて欲しい

片手で包みこむ小さな画面の中
短い手紙だけが君との繋がり

何度も読み返し まぶたを閉じては
浮かべるその姿を いつまでも追いかける

君の心は どれだけ僕に届いているだろう
この胸のうち 耳を澄ませて答えを聴いて欲しい

たとえ二人の帰る世界が 今は違っていても
互いの想い重ね合わせて一つに変えてゆこう
そして同じ時の中を君と共に駆けてゆこう


■コメント■
え~、ラブソングですね(笑)。
この手の曲は、よっぽど自分の中のテンションが高くならないと書かないというか書けないというか、そんな感じなんですが、これを書き始める以前に、親友が結婚するという話を聴いたりとか自分の周りで、そういう話が立て続けに出てきたりして、それらに影響を受けて書いた曲です。

タイトルと最後の2行目の部分から詩を形にしていきました。
僕に色々と教えてくれた皆さん、どうぞお幸せに♪

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