久しぶりだね、あなたとこうして話すのは
この街を離れて あれから幾年
そういえば、あの日もこんな夜だったね
駅までの濡れた道 二人で歩いた
想い出も全て置いてゆくからと
小さな荷物だけ抱えたあなたをそっと見つめれば
雨上がりの夜空 弦はりの月
静かな瞳の奥で涙の海に輝いてた
今、再び空に弦はりの月
僕らの日々を埋めてゆくよ
懐かしいね、あなたとこうして過ごすのは
伝えたい気持ちがあるんだ、幾つも
そういえば、あの時は何も言えないまま
心に決めた道 二人は歩いた
想い出は今もここにあるからと
口にした僕に微笑むあなたをそっと見つめれば
雨上がりの夜空 弦はりの月
静かな瞳の奥で涙の海に輝いてた
今、二人の空に弦はりの月
重なりあって満ちてゆくよ
雨上がりの夜空 弦はりの月
静かに二人の傍で仄かに白く輝いてた
明日へ向かう空に弦はりの月
あの日に欠けた二つの月が重なり合って満ちてゆくよ
■コメント■
久しぶりに書きました。
「三日月」「残月」「見えない月」に続く、月ものの曲です。
この曲は、今までの曲の中でもかなり聴き手の想像力に委ねる部分が多い曲かもしれません。
肝心なところのイメージが、ちゃんと伝わると良いなぁ。